仲が悪い兄妹が遺産の片付けでジャンケン

私の父方の祖母と祖父が亡くなった後、業者には依頼せず、残った遺品の整理をしていた時です。普段から非常に仲が悪かった父方の3兄妹は、ここぞとばかりに高価な遺品を狙って争い始めました。まずは貴金属類からスタート、欲しい人が複数いた場合はなんとジャンケンで遺品をもらえるというルールにしたらしく、そのジャンケンはかなり白熱したものになりました。

指輪やネックレス、ダイヤなどのアクセサリーは本来なら女性である父の姉や妹が受け取れば亡くなった祖母も喜びそうですが、父はどうしてもこの2人に譲るのは嫌だったようで、かなり真剣にジャンケンをしてほとんどの貴金属類を手にいれていました。出戻りにも関わらずほとんど親の世話をしなかった父の姉も、自分の資産を増やそうと必死の形相でジャンケンに挑んでいました。

勝者は勝つ度にガッツポーズをしていて、まだ10代後半だった私はその争いを間近で見ていて、子供ながらに醜い争いだなと感じていました。こんな争いを見ると遺品はなるべく残さずに、仙台のエステで美しいくびれを手に入れたりなど、生きているうちにお金にして楽しんでしまった方が良いのでは?と思う遺産の片付け方法でした。”