剥製収集家の祖父の遺品片付け

大正生まれの祖父の趣味は剥製収集でした。
ワニ3匹、ウミガメ、リス、キジ、タヌキなど。また、水牛の角もありました。

昔ながらの洋間に飾ってあったそれらは、子どもの頃はコワいと思っていましたが、普段は見慣れたインテリアとなっていました。
祖父が亡くなって、遺品の整理をすることになったとき、剥製はかなり早い時期に処分することになりました。

祖母は、祖父の身近に在った物である衣類や文房具にはなかなか手を付けられずにいました。
手を付けようとしても、泣いてしまって全く進まなかったのです。

剥製は祖母があまり愛着もなかったので、いち早く着手しました。
ゴミに捨ててしまうのもなんなので、まずはご近所や、知人親戚に声をかけてみたところ、意外にも欲しい人がいて、もらい手がつきました。

また、公民館などに問い合わせると、飾ってくれるところもありました。
幼稚園生のひ孫もワニが欲しいなどど言っていましたが、ひ孫の家には飾るところがないと親に却下されていました。

祖母が手を付けられなかった衣類が量もあり、一番大変でした。
まずは着られそうなものを身近な家族がお下がりとしてもらうと祖母も納得していました。その後祖母が亡くなって、初めて全て処分することができました。