遺品を片付けるタイミング

数年前に母が亡くなった時、家族間で遺品整理の話が出ましたが、悲しみが深く、誰も手を付けることができませんでした。
そして月日が経ち、なんとなくそのままになっていて、引っ越しでもするか家の建て替えでもしない限り、このままかなと思っていました。
そんな矢先に、今度は父が倒れて入院することになってしました。どうにか回復し、退院できましたが、母の遺品も片付かぬうちに父の遺品整理まですることになったらと思うと、その負担の多さに困惑しました。そこで、思い切って父に相談し、父が健在なあいだに、不要なものと残したいものを区別してもらうことにしました。

 

本人に確認してもらうことで、後々の家族の負担を減らせますし、本人も安心することができると判断したからです。同時に手つかずだった母の遺品も、思い切って整理することになりました。
最初は気が重く、引っ張り出した思い出の品物で家中が占領され、後悔も頭をよぎり、なかなか進みませんでした。ですが、途中でやめるわけにもいかず、一日にゴミ袋1つを出すことを目標にして、コツコツと続けていきました。粗大ごみも5回位出したと思います。
最終的に、終了するまで3か月ほどかかってしまいましたが、思い切ってやってよかったと思います。本当に家がすっきりしました。また、母の遺品を整理することで、母の死に対する気持ちの整理ができたことも大きな収穫でした。