友人の部屋に招かれた時、本気で驚きました。物置の中は、食べかけのピザと汚れたお皿で溢れています。なぜ、物置の中にピザがあるのだろうか。あたりまえの疑問が心をよぎりました。その家に住んでいる人たちは変わった様子を感じるでもなく、当然のこととして受け入れているように見えます。少したった頃、ようやく分かりました。物置だと思っていた場所は、なんとその家のダイニングだったのです。床は、ゴミと子供のおもちゃで溢れ、まっすぐ進むこともできません。ここまでくると、「ゴミ」と「生活に必要な家具や用具」の区別をつけることもできないのではないでしょうか。家自体、全体が粗大ゴミと言っても言いすぎではありません。こういう場所で育った子供が成長して自分の家庭を持つようになった時、やはり、こうした状況で暮らしてゆくのかと思うとぞっとします。粗大ゴミを超えた巨大ゴミの中で暮らす家族。もはや、ゴミを分別することは不可能です。とにかく、ゴミとゴミでない物の区別のつけようがないのですから。
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