まさに私がそのタイプなんです。
といっても私にとってはゴミでは無いのです。
「いつか役に立つ日が来る」私のようなタイプの人間の常套句です。
そして「捨てればゴミ、活かせば資源」という標語も私たちの背中を押してくれる心強い言葉です。
しかし、そんな私にも意識を変えざるを得ない出来事がありました。
それは友人の引っ越しを手伝ったときのことです。
長い付き合いの友人なのでやはり気は合います。
彼も捨てられないタイプだと言うことは知っていたのですが、さすがにその荷物をトラックに積んでいるときに仰天しました。
私のようなタイプをして「これは要らないだろう」と思わせるようなもののオンパレード。
荷物を積み終わったトラックは、引っ越しのトラックと言うより粗大ゴミの回収者の様相を呈していました。
引っ越し先の新築の新居もあっという間にゴミ屋敷。
これでは、将来遺品の整理や片付けに困ることでしょう。自分の考え方はちょっと間違っているかもしれない、と思い始めました。
それを機に、「いつか役に立つ」ものと「どうしても必要なもの」を分別し、前者は思いきって処分することにしました。
おかげでずいぶん部屋の中がスッキリして、身も心も軽くなった心持ちです。
ものを大切にするのと、不必要にため込むのとはまったく話が違うということに、
気づけたのは幸いだったと思います。